人権擁護法案について
8月1日 民主党 「人権侵害救済法案」 衆議院へ提出、受理される


氷帝軍団「勝つのは氷帝! 負けるの青学! 勝つのは氷帝!!」
手塚「ちょっと待て」
氷帝軍団「勝つのは……?」
手塚「その応援、いわゆる差別というものではないか? 氷帝ばかりを応援して我ら青学を応援しないとは、少し問題があるように思う」
跡部「はぁ? 何言ってやがる、手塚よ」
手塚「更に、負けるのを青学と決め付けているのはどういうことだ。二校とも平等に扱うのが筋ではないだろうか」
忍足「あんなぁ手塚……今は勝負の最中なんよ。手前ン学校応援するんは当たり前のことやろ……?」
手塚「当たり前、か。何を以って当たり前とするんだ? 明確な定義がない限り、先程の応援は差別と言っても差支えがないだろう」
不二「……僕、激しく傷ついちゃったしね……うっ」
岳人「あ、嘘泣き」
桃城「嘘泣きって決め付けるのはいけねぇなぁ、いけねぇよ」
不二「嘘泣きじゃないのに……僕のガラスのハートはヒビが割れ続けてもうボロボロだよ……」
氷帝軍団「………………」
跡部「ふ、ふん。だったらどうするよ? 訴えて裁判でもやるっていうのか、ぁあん?」
手塚「ああ、訴えさせてもらおう」
跡部「…………は?」
不二「ただし、訴えるのは法廷じゃなくて……」
桃城「人・権・委・員・会、っスよね!」
忍足「……なんや、それは」
手塚「ふっ……また逢うときを楽しみに待っていればいい」
不二「ふふふ」
桃城「はーっははははは!」
氷帝軍団「………………」

―― 一ヵ月後……氷帝テニス部室、そして部員全員の自宅の家宅捜索が行われた……

鳳「その上拒否した人には罰金30万、更に更に、メディアで氏名公開……っていう、夢を見たんですよ。あっはは、かなり大袈裟っスよねぇ」
宍戸「青学のキャラがおかしすぎじゃねえか?」
鳳「俺も驚きました。手塚さんってあんな人でしたっけ?」
跡部「まァ、内容はあながち間違いじゃねえ」
鳳「跡部さん」
忍足「……むしろ、鳳にしちゃイイトコついとるんちゃう」
宍戸「どういうことだよ」
跡部「夢が夢じゃなくなる日も近いってことだ。……なァ、樺地?」
樺地「ウス……?」
鳳「……樺地も、よくわかってないみたいですよ」
跡部「…………」
日吉「詳しく説明した方がいいんじゃないスか」
跡部「ふん、無知が多くて困る。いいか、この俺様が直々に説明してやるんだ、有難く聞けよ。――まさに今、人権擁護法という法律が成立しようとしている」
鳳「……? 人権を擁護するんでしょう? いい法律じゃないんですか?」
忍足「そうやって名前で安心させんのが、第一に悪いトコなんや」
跡部「実際は擁護するどころか侵害している。……この法律の悪い点を上げればキリがねえぞ」
忍足「●言論弾圧
   ●言葉狩り
   ●2ちゃんねるや個人のブログ等を潰す事によるマスコミの世論操作モノポリー能力の向上
   ●未成年犯罪加害者人権擁護
   ●ネットに於ける憂国傾向に歯止め
   ●人権擁護ファシストによる正当な批判への弾圧
   ●ファシズムへの一歩(日本の北朝鮮化、中国化
   ●過去の政治汚職及び犯罪隠蔽
   ……他にもぎょうさんあるやろうな……」
鳳「げんろんだんあつ……?」
日吉「好きなことを好きなように言えなくなるってことだ」
跡部「下手したら日吉、お前の口癖すら差別に当たると言われるかもしれねえな」
日吉「……! げ、下克上だ……!」
宍戸「でもよ、……なんだ、何かに表現の自由とかがあるんじゃねえのか?」
忍足「それもまた問題視されとるうちの一つやな……。まぁ、政府は憲法すら変えたがっとるようやけど」
鳳「2ちゃんねる……?」
宍戸「目が点になってるぞ、長太郎」
跡部「鳳にはまだ難しい話かもしれねえな。……2ちゃんねるというのは、知っての通り、匿名掲示板だ」
日吉「あそこがあれば、テレビ等で報道されていない情報も簡単に知ることが出来ますね」
忍足「その通りや。現に、一切報道してへん人権擁護法案が、ここまで広まったんも2ちゃんねるのお陰やで」
鳳「そんな重要なところを、どうして潰しちゃうんですか?」
跡部「重要だからこそ、だ。今回だって本当は3月半ばに法案を提出するはずだった。しかしネットで危険性が指摘され、大分引き延ばしにされている」
日吉「目の上のタンコブってところッスか」
宍戸「国民にとっちゃ激重要だが、政府にとっちゃその逆ってことか」
忍足「2ちゃんねるや個人のブログがなくなれば、国民の情報源はテレビや新聞のみになるやろ。政府の好きなように情報操作し放題、ってことや」
跡部「2ちゃんねるに限らず、ネット上の都合の悪い発言は全部規制される。……このまま行けば、どっかの国みてえになっちまうだろうよ」
鳳「本当に問題がある法案なんですね……。でも、具体的にはどういうものなんですか?」
跡部「おい、樺地。スクリーンに例のアレを映し出せ」
樺地「ウス」
宍戸「うおッ、あんなとこからスクリーンが……!」

 ■人権をもっと保護すべきだ、という理由で提出された法案
 ■法務局外局にあたる人権委員会が独断で取り締まれる
 ■何が差別に当たるのかは委員会が決める
 ■差別的発言を言わせようとしたり煽る行為も禁止
 ■委員会は裁判所の令状なしで立ち入り検査や資料の提出の要求が出来て出頭命令を出せる
 ■協力しない人には罰則が与えられる(30万円以下の罰金・または個人名の公開)

跡部「こんな法案だ」
鳳「む、無茶苦茶じゃないッスか……!」
樺地「……<<差別>>の……定義が……曖昧……です……」
跡部「!! 樺地……!」
宍戸「その曖昧な定義のまま、委員会とやらが独断で取り締まるっつーのか? ハッ、激ダサだな」
忍足「……宍戸のその発言、傷ついたわ〜」
宍戸「あ?」
鳳「……この展開、どこかで……!」
忍足「俺の独断と偏見で、お前ん家を調べさせてもらうでぇ〜」
宍戸「なっ……こ、断る!」
忍足「ほんなら、30万寄越してやぁ……今すぐに、耳を揃えて出しぃ」
宍戸「はぁ? ンなの、無理に決まってんだろ!」
忍足「……ふぅ……しゃーないなぁ。なら、あと三日後には、お前の名前が全国に知れ渡ることになるやろなぁ」
宍戸「!!?」
鳳「宍戸さん……っ!」
忍足「…………っつうのが、実際に有り得る日本になってまうんやろうな」
宍戸・鳳・樺地「…………!」
日吉「樺地……」
跡部「よくわかっただろ? 人権委員会、と偽れば勝手に人の家を漁ることも可能になる。一時期多発したオレオレもとい振り込め詐欺……よりも性質の悪い犯罪が、増えることになるだろうよ」
鳳「……どうすれば、この法案を廃止することが出来ますか?」
宍戸「……つったって、俺らまだ選挙権もねえ中坊だぜ? 出来ることなんか」
跡部「周囲に法律の危険性を知らせること。それが第一だ」
日吉「鳳や樺地が知らなかったように、この法律は多くの一般人には知られていない。情報規制があるからだ。それに下克上するには、少しでも多くの人に知らせることが必要だ」
鳳「じゃあ俺、明日から友達に話します!」
樺地「自分も……頑張ります……」
跡部「樺地……!!」
忍足「感動しとること悪いけどな、樺地、口下手やないか。大丈夫か?」
樺地「………………」
忍足「………………」
日吉「視野が狭いッスね、忍足さん」
忍足「なんやと?」
日吉「何も、友人知人にのみ知らせる必要はどこにもない。国自体に知らせることも重要ですよ。メール・FAX・電話……手段は幾らでもある」
跡部「FAXやメールなら口下手なお前にも出来るしな。……国会議員の中にも、この法律の詳細を知らねえやつがいるだろう。そいつらの目を覚まさせてやるのも必要だ」
樺地「ウス!」
宍戸「あの樺地がやる気だ……」
跡部「フン、こいつだってやるときゃやるんだよ」
忍足「メール・FAXする先はぎょうさんあるでぇ……どこに送ったらええのかわからんかったら、まずは首相官邸にメールすりゃええんやないか」
鳳「わかりました! 俺も頑張ります!」
宍戸「跡部……お前ん家の財力でどうにかならねえのか」
跡部「ならねえな」
宍戸「即答かよ」
跡部「出来ることならとっくにそうしてる……売国奴と揶揄られる奴らは、一時の金よりもその先にある大金を選ぶだろうな」
宍戸「…………楽観視、出来ねえ状態じゃねえか」
日吉「気づくの遅いッスよ、センパイ」
忍足「更に危惧せなあかんのは、二次どころかただの創作すら出来へん状況になるかもしれんことか」
鳳「ってことは、……どういうことですか?」
忍足「こうした文章書くのは、まぁ、著作権を侵害しとるわけや」
鳳「俺ら、許斐先生のキャラクターですもんね!」
忍足「そういうこっちゃ。やけど、法律が成立したらテニスの王子様っちゅう漫画自体、規制されるかもしれへん」
宍戸「なんでだ?」
忍足「岳人があんなに高く飛んでいる描写は、足を怪我していて飛べない人に対する差別や」
宍戸・鳳「…………は?」
日吉「どんな些細な描写でも、差別だと言い掛かりがつけられるってことッスよ」
跡部「それこそ、鳳の夢に出てきた手塚の狂言が、実際に起こり得るっつうわけだ」
鳳「あ、あ、跡部さん、あの応援の方法はやめましょう! これからは対戦相手も同じくらい応援するように……!」
宍戸「ばっ、バッカ野郎、今からビビってどうすんだ!」
忍足「その通り。……法案が廃案になるよう、気張らなあかんで」
跡部「部員を招集して、問題点の指摘・廃案希望のメールを出させる。樺地、頼んだ」
樺地「ウス!」
鳳「宍戸さんっ、俺たちも頑張りましょうね!」
宍戸「……ああ」
日吉「……下克上だ……!」
榊「(物陰から)ふふ……私の生徒たちも随分大人になったものだな……」
忍足「長々読んでくれてありがとうな。……まだもうちょっと続くん、読んだってや〜」



 8 月 1 日   民 主 党 案 「 人 権 侵 害 救 済 法 案 」 衆 議 院 へ 提 出 、 受 理 さ れ る



跡部「…………くそ……ッ、一足、遅かったか……!」
樺地「……跡部……さん……」
跡部「樺地……ハッ、散々偉そうに言ったくせにこのザマだ……俺を軽蔑するか……?」
樺地「いいえ……諦めるのは……まだ早い……です」
跡部「……樺地……?」
樺地「諦めたら……そこで……試合終了……です……」
跡部「……樺地……!」

忍足「……なんや、妙な小芝居やっとるなァ……あいつらは無視して先進めよか」
宍戸「で、また何かあったのか? ……メールはちゃんと送ってるぜ?」
鳳「一通一通丁寧に書いてポストに投函してます!」
日吉「地道な葉書作戦も怠ってませんよ」
鳳「あっ、ジローさんもちゃんと起きて参加してるんですよっ、すごいでしょう!」
忍足「……近況報告なんかしなくてもええっちゅーねん。お前らの様子は監視済みや」
鳳・日吉「!?」
宍戸「……大袈裟に言うなよ、忍足。全員参加で全員活動してるから報告しなくても動向はわかってるって、そういうことだろ」
忍足「それや、それや」
鳳「驚いたー……忍足さんなら本当にやりそうですから」
日吉「……コホン。それで、何かあったんですか」
忍足「緊急事態や。……民主党が人権侵害救済法案を衆議院に提出した」
宍戸・鳳・日吉「!!?」
宍戸「なっ……おい、それってヤバイんじゃねえのか?」
鳳「……?? えっと、俺たちが反対してるのは、人権擁護法案じゃありませんでしたっけ?」
忍足「人権侵害救済法案っちゅうんは、民主党が出した法案や。人権擁護法案は、自民党のもんなんや」
鳳「………???」
日吉「政党が違うところが出した、人権擁護法案ってところッスか」
忍足「大雑把に言えば、そんなもんやな」
跡部「しかも、今回の方が性質が悪い」
忍足「跡部……復活したんか」
跡部「ふっ……俺様に不可能はない。なぁ、樺地?」
樺地「ウス」
宍戸「性質が悪いって……どういうことだよ」
跡部「人権擁護法には賛成しているのに、人権侵害救済法には反対している議員もいると聞く」
日吉「……あの悪法より性質が悪い……考えたくもないな」
鳳「ええと、提出されちゃったってことは……もう手遅れってことでしょうか……?」
忍足「せやなぁ……」
跡部「否! それは違うぞ鳳ィ!!」
鳳「はっ、ハイ!」
宍戸「あ、……跡部……? キャラ違くねえか……」
跡部「エライ人も言ってただろうよ、諦めたらそこで試合終了だと!」
樺地「…………ウス」
跡部「今こそ、メールをするべきだ!」
日吉「もう既にやっていますが」
跡部「違う」
日吉「は」
跡部「趣旨説明要求を絶対に取り下げるな、という旨のメールを衆議院に送れ」
忍足「どういうこっちゃ」
跡部「趣旨説明要求があるうちには、国会で趣旨の説明をしないといけねえ。しないと自動的に廃案になる」
宍戸「それを狙うのか!」
跡部「その通りだ」
忍足「……国会やない場所で説明されてもうたらどうなるんや?」
跡部「……う……」
樺地「……本会議では……趣旨説明演説を……しないでもらえば……いい……です」
鳳「そっか! そのお願いもメールですればいいのか!」
跡部「まだまだ戦いはこれからだ。お前ら、パソコン・携帯の準備はいいか!」
氷帝軍団「勝つのは国民! 勝つのは国民! 勝つのは国民! 勝つのは……」
跡部「(パッチン)……俺たちだ!」


参考サイト:人権擁護(言論弾圧)反対!人権擁護法案について(デスノ風)
人権擁護法案漫画NARUTO風味
■□■人権擁護法案反対VIP総司令部まとめサイト■□■(メール先リンク等もあり様々なところへ繋がっています)

当ページは完全リンクフリー。…というより、して頂けると有難い。人権擁護法・人権侵害救済法の危険性を広めましょう。
便宜上のサイト名:氷帝レギュラーが語る人権擁護法案(わかりやすく変えてもOK)
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書いた人:I.A << nonono_081☆yahoo.co.jp >>(☆→@)
作った日:2005年8月2日
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